今日は当校のアドバイザーの現役大学教授による小論文講座の内容をお伝えします。かなり中身の濃い内容となっています。
まず、「小論文講座」という名前ですが、ただ小論文の書き方を教えてきれいな文章を書けばいい物ではありません。
なぜなら我々の目的は「きれいな小論文を書く」事ではなく、試験に合格する事だからです。通常推薦試験は、小論文、志願理由書を書いて、そのあとグループディスカッション、面接があります。そしてこの面接は書き上げた「小論文」や「志願理由書」をもとに行われます。となると、面接試験まで見越した小論文対策をしないといけません。ではどのような流れで行うかというと、
1.志望理由、自己分析を掘り下げる
まず、多くのお子さんがこの段階でつまづきます。それは、具体的な強い志望理由がない場合が多いからです。例えばただ単に、「〇〇大学は偏差値が高いから」「キャンパスがきれいだから」という理由で選ぶ子が多いです。この状態で行くといくらきれいな志願理由書が書けても、試験で落とされてしまいます。そのため、まず小論文の書き方を指導する前に、「なぜ〇〇君はこの大学の、この学部に行きたいのか」という事を深く掘り下げます。
2.知識をインプット
この「知識」とは行きたい大学のインプットと志望する学部に関する知識のインプットです。
3.小論文指導
この段階になって初めて小論文指導が始まります。上記の「1」「2」がない状態で書き始めても、きれいな文章は書けても、合格する事はできません。
4.面接、グループディスカッション対策
試験当日の対策をしていきます。面接は、姿勢、話し方、ジェスチャーなどのテクニック的な事はもちろん、面接の内容を何度も何度も練習します。また、グループディスカッションが難しいんですね。これはただ、積極的に話せばよいものではありません。各自役割があるので、その役割を踏まえた上での発言が大切になります。
こんな流れでやっています。私も小論文の授業を横で聞くことがあるのですが、本当にすごいなと感じます。特に、ただ単に小論文を指導するのではなく、大学側からの視点で授業を進めていきます。例えば「大学側としてはこういう生徒が欲しいんです。それに対して、〇〇君はどのように話を展開していきますか」などです。
多くのお子さんはAOや小論文の対策をするときに、「学校の先生に何回か書いて添削してもらう」という事しかしていないのではないでしょうか。それだと確実に合格するかどうかはわかりません。当日の試験の内容次第となってしまいます。またそれほどレベルが高くない大学ほど、事前のAOや小論文対策により、逆転合格が十分可能となってきます。
まだ試験まで少し時間があるので、受験生の皆さん頑張って欲しいと思います。また、当校の小論文講座希望の方は空き席が本当にすくなくなってきているので早めに連絡くださいね。