とある、春日井市内の中学校では
「自分の行けるレベルの高校に行きなさい」
という指導がされているそうです。
これは特定の先生がおっしゃっているのもあるかと思いますが、
昨年の3年生も言っていたので
学校全体でそのように言われる先生が多いのかもしれませんね。
「行けるレベルの高校に」
とはどういう意味でしょうか?
12月の受験前なら理解できそうですが・・・
もちろん、12月など
公立高校・私立高校の併願先など
確定していく時期には、
「流石にどこの高校も行けないという状況にはしたくないので」
安全策を提案される
というのはとてもよくわかります。
先生方は生徒の皆さんの進路について最善になるように
組み合わせや受け方について提案してくださっています。
4,5月にこれを言う真意とは・・・?
まず第一に、
・レベルの違いすぎる高校に、推薦等で入るのは厳しい
ということが考えられます。
確かに、特に私立の推薦などに関しては
「一般よりもだいぶ受かりやすいかも・・・?」
と考える生徒さんや保護者さんも多いかもしれません。
その点について、学校の先生方も推薦には慎重になっているのかもしれないですね〜
そして別の可能性を考えるのであれば
・自分のレベルをよく知ろう
ということでしょうか。
中学3年生の中には、受験についてまだまだリアルに考えられていない人が多いですね。
学校名、どこにあるのか、どのくらいのレベルなのか
また自分のことについても客観視できないことがあるかと思います。
内申点と偏差値を考慮して、
あなたの現在地についてよく考えてみてね、というメッセージとも取れますかね。
これを聞いた中学生はどう思うのか
この言葉「行けるレベルの高校に行け」
を字のまま受け止めた中学生はどのように受け取るんでしょうか。
もちろん、上記のようなメッセージが含まれているとしても
まず注目してしまうのは
「行けるレベルの高校でいい」=「努力をしていない今のままでOK」
こう勘違いしてしまう人もいるんではないでしょうか。
今のままで行ける高校、、、
都合のいいように言葉を受け取ると
「受験勉強を真面目にしなくてもいい」
というように受け取ることも可能でしょう。
じゃあ今の君のレベルのままで行ける高校を調べてみて
今のレベルのままで行ける高校を調べてみましょう。
昨年の受験データやネットに載っている偏差値・内申点の目安
これらを使うと検索できますよ。
それで、行きたい高校に当てはまりましたか?
きっと予想よりも現実が厳しいことを自覚するはずです。
そしてそれを自覚するのは、
もう取り返しがつかない
「7月末」だったりもするんですよね。
例えば、あなたが「行ける高校でいいや〜」と思っていたとします。
その間に周りの中学3年生たちは勉強を本格化します。
あなたも頑張らないと、必然的に周りとの差は生まれていきますよね。
そして、夏頃になって実力を測ってみると
これは大きな差が生まれていることに違いありません。
ぶっちゃけ頑張らなくても行ける高校はたくさんある
昨今、少子化の時代で「公立高校の不人気」
が加速しています。
要するに「頑張らなくても入れる公立高校」
があるんですよね、しかも普通科で。
「やったーー!頑張らなくても入れるじゃん🎵」
と思うかもしれませんが・・・
それで入学後に後悔しないのか、というのが重要です。
その集団の中でもし1番になったとしても
「頑張らなくても入れる高校の1位」な訳で・・・
どれくらいの価値があると思いますか?
学校生活を比べても、
「頑張らなくても入れる高校」と「年々倍率が上がっている高校」
ではかなり差があると思いますね。
どういう人たちと友達になりたいのか
結局はこれだと思います。
高校生活というのは私たちの人生において
「3年間の大事なコミュニティ」
になります。
どういう人たちと一緒に3年間過ごしたいのか。
あまり実感がないかもしれませんが、
友達によって受ける影響はとても大きいです。
高校受験の先には、もっと厳しい大学受験が待っています。
どんな環境で育った自分であれば
大学受験勉強を頑張れるのか・・・
そういったことを考えていけると少し大人になれますね。
内申点だけは受験前日に上げることが不可能です。
1学期の成績を変えられるのは1学期末まで、です。
やるべきことを考えて、
逆算して考えられるようにしていきたいですね。