私にはお世話になっている恩師がいるのですが、その恩師に口すっぱく
評論家になるな!
と言われてきました。そして、この前、当校の講師のみんなへ同じ事を口走っていたので今回お話しようと思いました。
例えば、よくある光景なのですが、先生達が生徒に対して
「英語は一日五分でも良いから毎日勉強しなくちゃいけないよ!」
と。そこで考えて欲しいのです。誰でも毎日こつこつと勉強した方が良いに決まっています。ただ、それがもし自分でできるのであれば、塾に行かなくても良いと思うんですね。自分でなかなか勉強にできないから塾に通っているのだと思います。ただ単に「●●しなさい」というのは、講師という立場からして少し無責任じゃないかなと思います。例えば勉強のアドバイスをするのであれば、本人の性格、学力をまず考えてみます。全然勉強していない子なら、急に毎日勉強するのは計画倒れになる可能性が高いです。それであれば、
「まず週に3回はどの時間に、何を勉強するか一緒に計画を立ててみよう。そこで学習したものは塾にもってきて見せてね」
「一人ではなかなか勉強できないから●曜日のこの時間に塾に来て一緒に勉強しようね!」
などアドバイスをした上で本人が実行できるようにサポートしてあげたいです。
何かうまくいかない時誰かに不満を言ったり、誰かにアドバイスをするとき、ただ単に外から言うだけでは、それは単なる「評論家」にすぎません。そうではなく、一緒に行動に移して頑張っていけるようにサポートしていくのが本来の塾、個別指導の仕事だと思います。