中学校3年生の受験生の中には、あえて志望校のレベルを1つ下げて、勉強面で余裕をもって高校生活を送りたいと考えている方がいらっしゃいます。考えとしてはありだと思います。私の教え子たちの中にも、志望校を下げて、その高校で上位をキープし、指定校推薦でレベルの高い大学に進学する子を多く見てきました。ただし、実はこの考えが、合う子、合わない子が実はいます。高校選びに失敗しないための情報を少しお話したいと思います。
- 志望校を下げて進学する考えが合う子
まじめにこつこつ頑張る子は高校でもうまくやっている場合が多いです。特に順位に比べて通知表が比較的良い子(副教科など)が指定校推薦などもらっています。このようなお子さんは高校に入っても継続して努力しますし、それに副教科で通知表の内申を稼ぐ事が出来ます。その結果評定平均が「4.0」を大幅に超えレベルの高い大学に推薦で合格しています。この大学はもともと志望していた1ランク上の高校からでも合格するのが難しいレベルの大学です。どちらかというと女の子にこのタイプが多い気がします。
- 志望校を下げて進学する考えが合わない子
中学校時代、点数、順位は良いのですが通知表が悪いタイプ。そして地頭が良くあまり勉強をせずにそこそこの成績をとっていたタイプです。このタイプの子は、高校進学して、最初のテストはかなり良い点数を取ります。上位1割以内に入る場合もあります。ただ、こつこつと勉強をする習慣がなく、油断してしまうので高校1年生後半くらいから徐々に成績が下がってきます。特に副教科や嫌いな科目の勉強はさぼりがちで通知表が悪くなりがちです。部活が終わるまでは部活優先でなかなか勉強ができません。部活を引退するのは、3年生の5月です。この時期になっては学力を挽回するのはなかなか大変です。学力は挽回する事は可能ですが、一番大変な事は、部活を引退してすぐに受験勉強モードに切り替える事です。これに時間がかかってしまう場合があります。
上記の考えはあくまでそういうケースが多いというだけで、それ以外のケースも多々あります。ただ長年教育業界で指導していると、そのような傾向が比較的多く見られます。一度参考にしていただければと思います。