受験シーズンも後半に入りました。今までは、ふんわりとした理想の志望校も、これからは現実的に考えていかないといけません。もちろん、入試そのものに関してもですがお金に関しても考えていかないといけません。
例えば奨学金。高校生のみなさんは驚くほど奨学金に関して知りません。本当に基本的なところで言うと、「返済 or 返済不要」「有利子 or 無利子」 毎月いくら借りて、卒業後いくら返済していくのかなどなど。それは当然かもしれません。ただ、情報がない状態であまり深く考えずに奨学金を借りたり、逆に奨学金に対して不安がつのってどうしてよいかわからなくなってしまうお子さんもいます。
また親子で意見が食い違う場合があります。
保護者の方は、心配なので、最低でも必ずどこかに合格できるよう滑り止めの大学を受けて欲しいと思う方が多いです。ただお子さんは、やっぱり親御さんにお金の迷惑をかけたくないために、受験する大学数を減らした方が良いのかな、というお子さんもいます。本当は保護者の方も、お子さんも大学を受験したいのに、お子さんもなかなか本音が言えないために意見が食い違って受験数を減らしたりする事もあります。それで合格すれば良いですが、万が一全て不合格になってしまったら本当に大変です。
なかなか家族でお金の事は話しにくいかもしれませんが、しっかりと話し合って欲しいと思います。
実は、私自身大学のお金に対して後悔している事があります。当時は本当に常識がなく、奨学金に関しても何の予備知識もありませんでした。返さなくてもいいんんかな?などと思った事もあるくらいです(本当に恥ずかしくて話したくないくらいですが)。そこで何の知識もないまま奨学金を借りました。
また、自分の家の経済状況も全然わかっていませんでした。そんな何も知らないまま関西の大学に行く!と言い出し、一人暮らしを始めました。当時の私の家計から行くと大変だったと思いますが、父親はそんなそぶりを見せる事はしませんでした。また、親が自営業のため、良い時もあれば悪い時もありました。ただ世間知らずの当時の私は、家計が苦しい時でも重く受け止める事をしませんでした。
社会人になり、少しずつ独り立ちできるようになり、奨学金も返済し親孝行でもしようとしたいなぁと思った時、父親ががんになりなくなりました。その時は本当に後悔しましたね。
自分が大学時代、本当に迷惑かけっぱなしだったなぁ。もし自分が自宅から通っていたら苦労させずに済んだのかな。。
受験時にきちんと家族で話し合っていたら、状況は大きく異なったのかな。
など。受験生のみんなには、本当に同じような失敗をしてほしくないと思います。もし可能であれば
- お子さんに奨学金の事をしっかりと理解してもらう
- 受験するにあたり、家族でお金の事に関して話しあいの時間をとる
事をしてほしいと思います。将来悔いのない受験をしてほしいと思います。